MENU
SFCについて

健幸グループ での取り組み

"WellbeingとSocial Inclusion"に対するアプローチ

KEIO SDGs Health Group

秋山美紀研究室(環境情報学部)
石川志麻研究室(看護医療学部)
小熊祐子研究室(健康マネジメント研究科)

環境情報学部、看護医療学部、大学院健康マネジメント研究科の教員と学生が連携し、藤沢地域に暮らす人々のWellbeingとSocial Inclusion にアプローチしています

歩いて健康 x 脱炭素 ~みんなと地球のために~

・慶應SFCの学生や教職員、藤沢市民の皆さんが、不必要な乗り物移動を減らして、徒歩や自転車で移動をすることで、「脱炭素」と「健康増進」の一石二鳥を目指すプロジェクトです。
・株式会社スタジオスポビーが開発したエコライフアプリSPOBYを使用し、SFC周辺の商店のご協賛とご協力を得て実証実験を進めました。実証実験には、スポーツの力を活用しSDGsの達成に取り組む「KEIO SPORTS SDGs」が協力し、「ふじさわ歩くプロジェクト」を運営する藤沢市も後援として参画しました。
・2023年11月~2024年1月の実証実験には、391名が参加し、35名よりアンケートを回収しました。

キャップがつなげるD&I (Diversity & Inclusion) ~ペットボトルキャップを集めて障害者を支援~

・キャンパス内で分別収集したペットボトルのキャップの回収作業を、学生・教職員とキャンパス近隣福祉施設の利用者の方がともに行い、リサイクル推進と障がい理解の推進を目指すプロジェクトです。
・パートナーである藤沢市で障害のある人たちの日常生活訓練と自立促進支援に取り組むNPO法人フリークラブ湘南の皆さんとともに進めています。
・2023年度は、フリークラブ湘南を学生と教員が訪問し、キャップ分別体験をした他、障がいを持つ方が安全にキャップ回収できるルート検証などを行い、課題を抽出しました。資源循環プロジェクトと協働して分別への動機づけにつながる要素を検討し、POP作成をしてもらいました。


歩いて健康 x 脱炭素 ~みんなと地球のために~


プロジェクトの概要

・株式会社スタジオスポビーと連携し、エコライフアプリ「SPOBY」を用いて、参加者が歩いた分のCO2削減量を見える化するとともに、CO2削減量に応じて、景品を得られる実証実験を、2023年11月から2か月間行った。
・景品提供は、SFC近隣の商店や大学生協、株式会社スタジオスポビーが行った。
・SFC学生や教職員、藤沢市内外の住民など391名が参加した。


参加者のアンケートの分析

・参加者のうち35名から回答を得られた。
・80%が脱炭素量が見えることで、環境への意識は高まったと回答、86%が周囲にもアプリをすすめたいと回答した。


スポーツ医学研究センター/健康マネジメント研究科委員 小熊祐子 教授

電車やバスの区間分を歩行や自転車に置き換えることで脱炭素ポイントゲット⇒抽選で景品交換という仕組みです。脱炭素が自分ごと化するとともに、健康にもなれる!景品は地域振興にもつながる!ポテンシャルを感じました。


キャップがつなげるD&I (Diversity & Inclusion) ~ペットボトルキャップを集めて障害者を支援~


参加学生の声から見えるプロジェクトの意義

障がい者理解の推進

・「コンテナ1つ(約7㎏)で50円にしかならないとわかり、経済面だけで判断すると非効率。だが、作業の場は障がい者にとって大切な居場所であることがよくわかった。効率や金銭的なことと居場所づくりはある程度切り分けて考えなければならないと理解した」
・「障がい者と初めて身近に接し、自分と共通するところもあるという発見と、一方で生活のしづらさがあることも感じ取ることができた」

キャンパス内のバリアに気づく

・「枯れ枝が落ちていることや段差など,障がいのある方には危険な場所となりうると感じた。安全に回収を行う上では事前にルートを確認しておき,来てくださった障がいのある方が安全に楽しくキャップ回収できるようにしたいと思った」
・「一緒に回ってみることで,バリアフリーやインクルージョンとは何かを改めて考える機会になった」

看護医療学部 石川志麻 専任講師

キャンパス内のごみ箱では,ペットボトルからキャップとラベルが分別されている割合は3割程度に留まっています。資源循環プロジェクトとも協働し,回収後のキャップがどのように活用されるのかを見える化することで,キャンパス内で分別収集する動機が高められると思います。同時に障がい者への理解が進むことを期待します。