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SFCについて

一ノ瀬友博 研究会での取り組み

"自然環境"に対するアプローチ

一ノ瀬友博研究会では二つのプロジェクトに分かれて研究を行い、SFCのサステナビリティ向上に向けて多角的な面から研究に取り組んでいる

SFCをフィールドに、生物多様性を調査しているSatoFCプロジェクト(※1)、バイオマスの有効利用方法を調査しているバイオマスプロジェクトの2つのプロジェクトが稼働しています。

(※1) 旧 看護ビオトーププロジェクト

SatoFCプロジェクト

本プロジェクトは、管理が放棄され、生物多様性が悪化していた看護ビオトープの管理を引き継ぐ形で2015年に始まりました。2022年からは総環キャンパスも活動領域に加え、それに伴いプロジェクト名を看護ビオトーププロジェクトから現在のものに変更しました。
主に植物、昆虫、水生生物、哺乳類、鳥類の5分類の生物調査を行っており、これまでに多数の種の生息が確認されており、うち植物以外の4分類で遠藤笹窪谷地域における藤沢市による調査よりも多くの種が確認されています。
ビオトープの管理作業では、主にセイタカアワダチソウとオオブタクサを対象に外来種の駆除を行なっています。特にオオブタクサは2022年時点で管理作業開始前の10分の1以下まで数を減らししました。また、間伐を行ってよりよい環境の維持に努めています。
これらの活動を通じて、地域の生物多様性向上に貢献することを目指しています。

バイオマスプロジェクト

本プロジェクトは、SFC内で発生するバイオマス資源を有効活用することを目的にして2023年から活動がスタートしました。活動の内容は主に、木炭やコンポスト等の作成・開発を行なっています。
二酸化炭素の排出を吸収・固定しつつ、キャンパス周辺地域の資源循環とキャンパス内の生態系管理・処理費用削減の両立を目指します。


SFCでこれまで確認された生物種はこれまで474種にのぼり、うち希少種(※1)が59種、指標種(※2)が41種に及ぶ

SatoFCプロジェクトは2015年から活動を継続しています。これまでの調査で、SFC内の自然環境は藤沢市内でも有数の生物相豊かな環境であることが判明しています。

(※1) 環境省レッドリスト、神奈川県レッドリスト指定種
(※2) 藤沢市実態調査で指標種に選定されている種("指標種"とは、「緑地における生きものの豊かさ」を視点に、保全すべき良好な環境に依存して生育・生息する種を指す)


2023年度よりSFCで発生するバイオマス資源の有効利用に向けた取り組みを行なっている

バイオマスプロジェクトは2023年より活動が始まりました。これまでの調査で、SFCでは年間約270トンものバイオマス資源が未活用の状態であることが明らかになっており、バイオマス資源の有効活用に向け木炭やコンポストの作成・開発に取り組んでいます。

研究背景
・SFCでは緑地管理が行われており、その過程で木片や枝葉、刈草などのバイオマスが発生しています。
・これらは全て焼却処分されており、多額の処理費用がかかってしまっています。
・また、大学内コンビニや食堂、レストラン等では多くの飲食料残渣が発生し廃棄されています。

SFCで研究を行う強み
・バイオマス資源の確保が容易です。
・コンポスト施設を作れる敷地があります。
・堆肥を活用できる環境が整っています。