総合政策学の方法論の分野
総合政策学部で強調されてきたのは複数の分野を学ぶことで新しい問題解決の方法を切り拓くことでした。現在は、そうした「分野の掛け算」に加えて、必要に応じて新たな方法を学び取る「方法の足し算」が求められています。
なお、ここでの「分野」とは学生や教員が所属する「専攻」「学科」「コース」ではありません。現在の両学部の研究の領域を便宜上わかりやすく束ねた編集上の区分です。SFCの学生は自由にプロジェクトに参加し、結果として自らの専攻分野を創っていきます。
総合政策学の方法を学ぶ
総合政策学は、世界を認識するための認識科学を前提に、目的の実現に向けて仕組みのデザインをよりよく行う設計科学を志向しています。そのために目的に応じて複合的に研究の方法を選び、組み合わせる方法を身につけます。
視点と価値観を共有する
具体的な方法にくわえて、視点や価値観を交わすことも問題解決に向けた研究と実践に欠かせない方法です。講義はもちろん、このキャンパスには多様な視点と価値観が共有され、研究の大きな基盤となっています。
認識科学から設計科学へ
設計科学を志向すると、よりリアルな認識科学が求められます。そのためにインタビューやフィールドワークといった定性的研究、データサイエンスや社会実験といった定量的研究、さらには両者を組み合わせた混合研究の方法を学びます。
研究と実践を融合して社会を変えていく
研究の成果を生かすためには実践が必要です。研究会やプロジェクトでフィールドに出て現実の課題に取り組み、先達にお話を伺い、その学びを還流させていく。そうした研究と実践の融合によって社会を変えていきます。