常任理事になられた阿川前学部長の後をうけて、7月1日より総合政策学部長に就任いたしました。全くの未熟者ですが、皆さまのお力をお借りして頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いします。
来年20周年を迎えるSFCを今後どのような方向で発展させていくか、という大切なテーマについては、少し勉強してから書かせていただくこととして、今回は自己紹介させていただきます。
名前が珍しいので、出身をよく聞かれます。もう移住三代めで、すっかり関東人ですが祖父が國領姓の多い近江の出身です。実はSFCに来て間もなく、江戸時代の藤沢宿代官に国領半兵衛重次という人がいたことをネットで発見して、びっくりしました。つながりは不明です。最初、水戸黄門に出てくるような悪代官だったらまずいな、と思ったのですが、そんなこともなかったらしく、最近は地元の方と話す時のネタにしています。
父が商社マンだった関係で、生まれたのがニューヨークで、日本の小学生生活をへて、中学時代はイギリスで過ごしました。イギリスの時には寄宿舎に入っておりました。よくハリーポッターに似ていると言われるのですが、本当にあんな格好で、古い館の学校で寝泊まりしておりました。母に「あのころのお前にそっくりだと思った」と言われたくらいです。ただし、もちろん魔法なんか使えませんし、イギリスの学校であんなに豪華な食事が出てくることはありません。むしろ空腹を教育の一部と考えるような文化で育ちました。
高校・大学と日本で過ごし、就職しようと思った時が、ちょうど加藤寛初代学部長が、第二次臨時行政調査会で活躍され、電電公社民営化を打ち出されたころでした。元々、通信エンジニアだった祖父の影響や、大学時代の海外インターンシップの経験から、通信に興味を持っていたところでもあり、「役所じゃ嫌だけど、民間会社になるなら面白そうだ」と思って就職しました。その後、大学院留学をへて、慶應義塾にお世話になることになり、遂には後継を拝命することになったわけで、感慨深いものがあります。
(掲載日:2009/07/09)