3月23日、日吉キャンパスにて学部卒業式が行われ、多くの塾生たちが卒業され、新しい塾員が誕生した。例年、記念館で式典が始まる直前はなかなか会場が静かにならないのだが、今年は、びっくりするほど、あっという間に静かになった。経済的に厳しい時勢を反映しているのだろうか?これから直面する社会の荒波に身を引き締めているのだろうか?式典の後、総合政策学部と環境情報学部の学生たちは、記念館の会場に残り、あらためて一人一人に卒業証書が授与された。一人一人の学生に学部長から渡してあげられれば良いのにと思っている。
4月3日、日吉キャンパスにて学部入学式が無事挙行され、総合政策学部449名、環境情報学部451名の新入生が入学された。今年も、新入生に加えて、卒業50年目の先輩塾員の方々が参加されていたが、とても若々しい方々が多く見られたのが印象的であった。記念館横の桜は、まさに満開で、式典後、多くの方々が記念写真を撮られていた。その後、三田キャンパスに移動し、先端ITSPプログラムのカリキュラム委員会に18時から参加した。長い一日であった。
さて、お題の「おかしらがジェネレーションギャップを感じる瞬間」であるが、毎日のように若い学生諸君と接していると、結構ギャップを感じる時は、いろいろある。ちょっとした小さなギャップを感じるものとしては、学生たちのケータイの使い方である。とにかく入力が早いのである。私は、これでもWork StationやPCをもっとも初期の頃から使ったキーボード世代であると思っているが、とても彼らのスピードにはついていけないのである。ましてやケータイで小説や論文まで書く人がいるというから、ビックリである。
結構大きなギャップとして感じるのは、学部の4年生たちが卒業旅行としてアジアや欧米に、国内旅行の気分で旅する感覚である。私たちが学部4年生の 1975年ごろは、まだまだUS1ドル=360円の時代で、簡単に海外へ2〜3日旅行に行ってくる感覚は、持てる時代ではなかった。円がこれ程までに強くなる時代など、想像もつかなかった。私がカナダに留学した当時で、カナダドルがUSドルより強く、1ドル=約300円。週末の朝、ブランチを食べに友達とレストランにいくと3.5ドル(1050円)で、当時ラーメンが150円〜200円ぐらいだったのだから、本当にショックだった。
こんなに海外への「旅」に関するモービリティが高くなっているのだから、ぜひ海外での仕事にも挑戦し、国際的な「職」に関するモービリティも高くなって欲しいと願っている。
(掲載日:2009/04/12)