樫田小夜さん
TBSテレビ 報道局社会部 記者
2006年総合政策学部卒業、 2009年政策・メディア研究科修士課程修了
TBSテレビに入社して4年目。
入社当時から報道局社会部で日々のニュースを中心に取材しています。
この仕事に就いて、何よりも面白いのは、「映像の力」を感じるときです。
人の表情、目の動き、手の動き、体の動き、話し方、声の大きさ、ためらいながらでも何かを言葉にしようとする姿など言葉では表せない「想い」を届けることのできる報道メディアはテレビしかありません。
そんな私ですが、SFCにいたときに映像表現などには全く興味はなく、フランス(欧州)の難民庇護政策の研究をしていました。ただ、その頃と問題意識は何ひとつ変わっていないように思います。
それは「人間の可能性の探求」です。
何か情報や映像を「撮ってくる」ためには、まず「何かある」という可能性を信じないと出来ません。
「いまは見えない、見えていない何かがあるかもしれない」
可能性を少しでもあきらめず追いかける。見つけ出す。それが報道の仕事です。
SFCはまさにこの探求のために「何が出来るか」を、既存の方法だけでなく自分で生み出すことも含めて考える、実行する訓練を、時には本当に「実行できる」場所でした。
そしてそういった学生の想いに、先生方が挑戦する勇気をくれる、チャンスをくれる場所だったと思います。
人間の頭に一度「焼きついた」映像は、一生、人の心に残り、いつでも、どこでも思い出すことができると思います。
自分が取材した人々の姿が、それを見た人の勇気や生きる力になりますように。
そんな想いをもって、私は今日も、取材に走りまわっています。
●取材したもの(一例)
NEWS23クロス
http://www.tbs.co.jp/news23x/feature/bn201109.html
シリーズ・あの日から半年
「少年院から被災地へ」
(掲載日:2012/04/02)