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2009.06.24

卒業から2年後の再出発

SFCスピリッツ

卒業から2年後の再出発

浮津弘康さん浮津弘康さん
アネスト岩田株式会社 経営管理部
2007年総合政策学部卒業

SFCを卒業して早2年近く経過しました。その間に社会を取り巻く経済状況は大きな転換期を迎えました。私個人で言っても、SFCを卒業してベンチャー企業で社長のかばん持ちとして勉強させて頂き、実家がある山口県に戻り家業を継ぎ、そして現在の会社に辿り着きました。よく知り合いからは、「浮き草のようだね」と言われます。ただ、自分自身では全くそういった意識はなく、むしろ自身の原点に立ち返り、やりたいことをやっていると言うだけです。

私は高校を高専(国立工業高等専門学校)というところで学び、その過程で自身の考案したペットボトルのリサイクル装置を開発しました。SFCに入学後も、実証実験や国内外のビジネスコンテストへの参加などを通じ、実用化を目標に活動を進めてきましたが、日の目を見ることはありませんでした。しかし、その活動のなかで色々な出会いや機会を与えて頂き、講義やキャンパスライフだけでは得られない貴重な経験を積ませて頂きました。

そして今、私たちの生活で最も身近なところにあり、無くてはならない存在である空気(エアー)を扱うメーカーに勤務しています。例えば、歯医者で歯を削る際に使うエアータービンハンドピースや、女性がネイルをする際に使うスプレーガンにエアーを供給する装置の製作、販売を行っています。

現在の仕事は、私にとって"ものづくり"に触れる機会で、それは幼少期の頃から最も身近な存在でもありました。実家の家業が工業機械の製作、販売を行っていた関係で、遊び場はいつも工場でした。その頃は余りに身近にあり過ぎて気がつきませんでしたが、今振り返ってみると、自身の興味は自然とそちらに向いていたのかもしれません。現在の職に着くまで、ベンチャー企業や家業での経験が今の私を形成し、現在の仕事に大いに生かされています。

アネスト岩田株式会社: http://www.anest-iwata.co.jp/
飯盛研究会: http://isagai.sfc.keio.ac.jp/
慶應 SFC Innovation & Entrepreneurship Platform 研究コンソーシアム: http://siv.kiep.ne.jp/

(掲載日:2009/06/24)