SFCスピリッツ
触媒的感覚で千代田の“まちづくり”に参加中
神田駅周辺のパトロール風景高島友和さん
財団法人まちみらい千代田 コーディネータ(産業振興担当)
1998年総合政策学部
千代田区の“まちづくり”にかかわって4年、区内事業所の業容発展支援とエリア価値向上をメインテーマに区内を日々巡っています。
皇居を中心にグルっと一周すると、半蔵門、麹町、九段、飯田橋、神保町、御茶ノ水、小川町、淡路町、秋葉原、神田、大手町、丸の内、有楽町、霞が関。これらの各エリアを支える109つの町会、50を超える商店街をはじめ、エリアごとの災害対策のための地域協力会やエリアマネジメント組織の方々と対話(雑談?)しながら、「今」、そして、「将来」、千代田で何が求められているかを探る日々を送っています。
見回りを兼ねた清掃パトロールを行いつつ次の一手として地域情報の発信強化を目論む神田駅周辺、近隣の劇場とお店の回遊に取り組む半蔵門、応援団を増やしつつ街のブランド強化を図っている神保町など、“賑わいづくり”へのアプローチひとつとっても個性的で面白いエリアが区内に集積しています。
そんな中、“まちづくり”って、そうスピーディーに進まないなぁというのが4年を経ての感想。地域に関心を寄せる人の数だけ、まちへの思いがあると同時に各々の背景は異なるもの。地域への思いが深いほど、譲れない部分もあったりします。一歩一歩ゆっくりまちが進んでいる中、一筋縄ではイカナイほど地域が面白い、そんな感覚さえも抱きます。
区内店舗の認知度を高める情報発信のお手伝いや、地域密着型ポイントシステムの企画調整が活動の中心といえなくもありませんが、実態は、もう少し漠然としたものです。
地域にかかわる人と人、サービス、アイディア、これらが出会い、反応するきっかけづくりを日々実践中です。無くても事が足りるかも知れない存在。しかし、あることでより地域が豊かになるかも知れない存在。
「コーディネータとは触媒かもね」といったことを以前、区内の方と話しましたが、そうあれば嬉しいです。
千代田に何らか関心を持たれた方がいればお声がけください。
自分の足元は固めたいもので、今住んでいる北鎌倉でも細々とまちの営みに参加しています。
長続きするには無理をしない。ゆっくりと進めば“まち”も“ひと”も豊かになる。そんなことを思いながら日々活動しています。
ようこそ神田へ
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(掲載日:2009/01/07)