SFCスピリッツ
豊かな場所や風景をつくる
長岡勉さん
建築家、point代表
1995年環境情報学部卒業、1997年政策・メディア研究科修士課程修了
卒業して建築の設計事務所で4年勤務した後、自分の建築事務所である point を始めてから6年が経った。その間に、科学館のベンチ、国営公園の展覧会の会場構成、沖縄の大学のモニュメント、駅構内の仮設待合室、オフィス、住宅、集合住宅、クリニック等、様々な用途の設計を行ってきた。振り返ってみると、自分でも驚くほどバラエティに富んだ仕事をしてきた。ただしどのプロジェクトにも共通しているのは、その空間を人がどう楽しく使っていけるか、その場所をどう気持ちよく過ごせるか、という点を重視していることだ。また、使い手の要望だけを解決するのではなく、その要望をふくらまして使い手と一緒に育てる感覚が重要だと思っている。そうすることで単なる機能性や問題解決といった事を超えて、使い手が愛着の持てる空間を作っていけると考えている。
その積み重ねの結果、プロジェクトの大小に関わらず、人、モノ、空間、が豊かに連続した場所や風景を作り出せればと思っている。
(掲載日:2007/08/29)