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Magazine
2007.08.01

統計業務とSFC

SFCスピリッツ

統計業務とSFC

鈴木卓実さん
日本銀行 調査統計局 金融統計担当
2003年総合政策学部卒業

2003年4月に日本銀行に入行しまして、今年4月から、マネーサプライや実効為替レートなどの統計作成に従事しています。日本銀行というとお金のイメージが強いですが、上記統計のほかにも、短観や企業物価指数など多くの統計を作成しており、中央省庁と並ぶ日本有数の統計メーカーでもあります。

日本銀行の統計部署は非常に総合政策的な職場です。ある程度の経済学・統計学のほか、企業や金融機関に関する法律や会計について、机上の知識だけではなく、より実務的なところをフォローする必要があります。また、効率的に大量のデータを収集・集計するために、オンラインシステムやデータベースの保守・開発にも関わります。対外的には、調査にご協力頂いている方々との遣り取り、IMFやBIS等の国際機関との連携、マスコミを始めとする様々な方からの照会対応等をしています。

こうした学際的な業務にSFC出身者の適正があるのか、不思議とSFC出身者と仕事をする機会が多く、職場では隣も斜め後ろもSFCの先輩ですし、しばしば、別部署にいる岡部光明研・小暮厚之研の後輩と仕事で繋がることもあります。

今年は、統計法が60年振りに全面改正される記念すべき年になりました。旧統計法施行当時の言葉に、「統計の整備は、日本再建の基礎事業中の基礎事業である」(大内兵衞)というものがあります。統計が、経済・社会情勢を知り、意思決定をするために不可欠な公共財であり、民主主義の礎であることに今も変わりはありません。この文章を機会に、少しでも多くの方が統計に関心を持ってくだされば幸甚です。

日本銀行(様々なデータが時系列でダウンロードできます)
総務省統計局(データのほか、統計制度の解説もあります)

(掲載日:2007/08/01)