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2006.04.19

「人」がつくるレストランビジネスの魅力

SFCスピリッツ

「人」がつくるレストランビジネスの魅力

寺田心平さん
ティー・ワイ・エクスプレス株式会社 代表取締役社長
1995年総合政策学部卒業

都内でレストランなど4店舗を経営する会社と、アパレル2店舗を経営する会社の代表をしています。卒業後はアジアを股にかけるビジネスマンを夢見て米国大学院や中国に留学したのち台湾企業に勤めましたが、99年に潰れる寸前だった天王洲「ティー・ワイ・ハーバー」をやらないかと声がかかり帰国。米国人シェフと立て直したのち03年9月には「シカダ」(広尾)を、今年2月には東京都の「運河ルネサンス」に基づく東京初の水上ラウンジ「ウォーターライン」を開けました。そして4月18日には青山でレストラン「ビーコン」を開けたばかりです。

学生時代に考えもしなかったサービス業に入って7年、「人」で成り立つ飲食業の楽しさに目覚めてしまいました。個性的な店舗とスタッフを育ててリピーターを作ることに力を入れ、商業施設への誘いはすべて断り、立地や環境に気をつけて出店してきました。レストランには色々な人が集まりますが、大企業の社長から正体不明な人まで様々な顧客、学生バイトやフリーター、私のような経営者など、地位も肩書きも経歴も年齢も国籍も関係なく、人が集まって交わることのできる場って素敵だと思いませんか? ビジネスとしても仕事としても決して外から見るほど華やかでも楽でもありませんが、でもみんな好きでやっていて好きだからやめられない、そんな麻薬のような業界です。

レストランに加えて自由ヶ丘の「エッグノグ」「コキート」という2軒の女性物セレクトショップを経営していますが、これからは衣食住に渡って幅広くライフスタイルを創造し提案していく企業グループを作っていければと思っています。

(掲載日:2006/04/19)