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2006.07.26

国際協力-人と人をつなげる仕事の現場から

SFCスピリッツ

国際協力-人と人をつなげる仕事の現場から

ラオス国立大学にて。左が筆者篠田孝信さん
独立行政法人国際協力機構(JICA)、2004年総合政策学部卒業

SFCを卒業して早2年半、半年はタイから、2年間は東京から、国際協力の仕事に携わってきました。

2年半の間、私は人と人をつなぐ仕事に携わってきました。その仕事を通して、SFC在学中、小島朋之研究会で慣れ親しんだ「ネットワークの構築」「地域協力の促進」という言葉を体感することとなりました。タイでは、ASEAN各国を支える人材育成を目的とした高等教育のプロジェクトに携わっていました。日本とASEANのリーディング大学の先生や学生を、学会などをアレンジして引き合わせるために、ASEAN各国の大学を奔走するという半年間を過ごしました。

国を超えて集まった先生や学生の出会いの一つ一つは、先生と学生の論文指導や先生同士がお互いを知り合うといった小さなものです。しかし、それぞれが有機的に繋がりあい、ASEAN域内や日本への留学機会の創出や大学間の共同研究といった充実したネットワークへと成長していく、まさにその過程を目の当たりにしました。

そこには各国の文化や学術レベルの差こそあれ、地域全体を巻き込みつつ、自分たちが育ててきたプロジェクトをより良くしようという皆の熱意が常にありました。またこうした協力の積み重ねが地域全体を活性化させるほどのダイナミズムとなることを感じました。

人と人とのつながりは重要、という言葉はありきたりですが、国を、地域を発展させるほどの活力を生み出す、この国際協力という仕事に、私は今後も挑み続けていきたいと感じています。

※画像は、ラオス国立大学でラオス、インドネシア、日本の先生方と撮影。

→独立行政法人国際協力機構ウェブサイト
→アセアン工学系高等教育ネットワークプロジェクトウェブサイト(英語)
→関連情報ウェブサイト(独立行政法人国際協力機構)

(掲載日:2006/07/26)