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2012.12.25

加藤文俊研究室

研究領域キーワード

コミュニケーション、コミュニティ、生活者調査、フィールドワーク、定性的調査法

 

加藤文俊研究室

 

どのような研究をしているのですか?

わたしたちは、コミュニケーションという切り口から「場」について考えることをしています。自分の足で現地を歩き、そこに暮らす人びとと接することで見える物事を、ていねいに採集することに重きをおきます。今年も新潟、和歌山、三宅島をはじめ、さまざまな場所にフィールドを据えて活動してきました。それぞれの環境で生活を営む人のすがたに学ぶことは多く、そこでの体験は何にもかえがたいです。出会うものに対する捉え方や意味を多様な視点で考え、再び現場へ出かけることをくり返し、「場」の在り方の認識を深めていきます。

 

加藤文俊研究室

 

研究室の一日を教えてください。

全国各地を訪れて、地域に暮らす人びとを通じて学ぶことのほかに、2・3年生はフィールドワークの基礎体力を身につけるため、ひとつのテーマにグループで取り組むことをしています(今期の課題は「銀座のまちで“工夫”と“修繕”をみつける」)。それらを活かして、4年生は卒業プロジェクトを行ないます。毎週の研究会では、研究活動の報告、読書会などを行なっています。
また、4年生の設計する「キャンプ」が、しばしば放課後に開かれます。身近な場所をフィールドにすることで、あたりまえの景色や人とのつながりを捉えなおすことをしています。

先生はどんな方ですか?

それぞれの学生に寄り添ってものを見つめ、考えてくれる先生です。ふるまいやふとした言葉からそれが伝わり、いつもどこか安心感を与えてくれます。また、いつでも子供心を忘れず、新鮮に物事を捉える姿勢をもっている方です。たまに、おちゃめです。近くにいるだけで学ぶことがたくさんあります。

研究室ならではのキーワードはありますか?

「キャンプ」ということばは、わたしたちがフィールドワークにのぞむときの姿勢をあらわしています。観察する立場から、もう一歩内側へ入りこみ、そこでの人との出会いで得られるものを大切にし、かたちにのこしていく仕方を示したものです。はじめて足を踏み入れる土地では、毎度のように戸惑いがたくさんありますが、人との関わりから学んだものや魅力的に感じたことをかたちにして、ちゃんと伝えられたときのたしかな実感やうれしさも「キャンプ」ならでは、だと思います。

 

加藤文俊研究室

 

リポーター
環境情報学部3年 龍山千里さん

→加藤文俊研究室:場のチカラプロジェクト
→教員紹介ページ

(掲載日:2012/12/25)