SFCの現場
榊原清則研究室
研究領域キーワード
経営学(戦略論、組織論)、イノベーション、MOT、企業ドメイン
どのような研究をしているのですか?
榊原研究室では、経営学とイノベーション論の観点から様々な研究をしています。まず輪読を通して経営学の基礎を学び、その後グループごとに業界や企業に特化した研究を行います。SFCでは珍しいアカデミックな手法を用いて、昨年はアパレル業界やiPhoneを中心として携帯産業などについて研究していました。一月には、研究の集大成として一橋大学と合同で研究発表会を行い、OBの方々とともに白熱したディスカッションを行っています。
研究室の一日を教えてください。
榊原研究会は火曜4、5限に開かれます。4限は経営学の基本的な理論を学ぶための輪読が中心です。理論、先行研究を知らずして独自の研究をすることは難しいので、先生から指定された文献の輪読(英語であることが多い)とそれを踏まえたディスカッションを行います。一方5限は研究報告がメインです。3〜4人のグループで行っている研究の経過報告をし、先生や他グループの学生からフィードバックをもらう時間となっています。
先生はどんな方ですか?
先生は一言で言うと、「歩く経営辞典」です。アメリカ、イギリスで教鞭を執られた経験もあり、本当に多彩な知識をお持ちです。私たち学生の研究に対しても、いつも自分たちでは気付かない視点からアドバイスをして下さいます。一見恐そうですが大変優しくて、最近は学生と飲む機会が少ないと嘆いていらっしゃるくらいです。まだまだ野心的な研究成果を出したいといつも情熱を持っておられる本当にステキな先生です。
研究室ならではのキーワードはありますか?
キーワードは「野心的な研究」です。キレイな研究成果を求めて、研究途中に出て来た枝葉をとり、幹だけを残してしまうことが多いですが、「結果がキレイな論理でなくても学生だからこそ出来る野心的な研究」ということを、先生はいつもおっしゃっています。そのため、文献からの情報だけでなく実際に経営者の方にお会いしてインタビューを行ったり、街に出て消費者の人にインタビューをしたりして1次データを収集したりします。
レポーター
総合政策学部4年 佐藤大悟さん
(掲載日:2010/10/12)
→アーカイブ