SFCの現場
武藤佳恭研究室
研究領域キーワード
電子ガジェット、ニューラルコンピューティング、インターネットセキュリティ
どのような研究をしているのですか?
武藤研究会では、ガジェットと呼ばれる小型の電子機器を使った研究が行われています。これらのガジェットは、コンピュータに繋いでセンサーとして使用することから、環境エネルギーを使って発電することまで様々な可能性を持っており、また、自分自身でそれらのガジェットを使用することで高度なハードウェア/ソフトウェア開発を学ぶことができます。
しかし、武藤先生はいつも「学生がしたいと思う研究をすれば良い」という指導方針のため、特別に研究したい分野があれば自主的に研究材料を決めて勉強することができます。
そのため最終発表はガジェットのみに留まらず、自走式のロボットを作った人からIPSecのレイヤー層を研究している人、実家のレストランの経営状況を改善する取り組みをレポートした人など、バラエティに富んだ発表を見ることが出来ます。
研究室の一日を教えてください。
授業のある月曜日は、主に武藤先生がガジェットを作る際、あるいは様々な研究を行うに必要な概念やエッセンスについて講義を行います。
ただし、時々外部の研究機関や会社からゲストの方がいらっしゃることもあります。前期までは研究室を学部生が自由に使えることは無かったのですが、今期からは研究室も開かれ、夜遅くまで作業する学生も時々見受けられるようになりました。
研究会の授業が終わると、武藤先生の部屋には、質問のある学生や研究機関の方々が集まってディスカッションのようなものが行われます。色々な立場の人が来られるので、私たち学生にとってはいい刺激になりますね。
研究室ならではのキーワードはありますか?
先にも書きましたが、武藤先生のポリシーは「学生がやりたい研究を行う」ということです。強いて言えば「自由」がキーワードにあたります。大学や学部などによっては、教授がどのような研究をするか事細かに定めるケースもあるようですが、そのようなことは学生の「伸びしろ」を縮めることになる、というのが武藤先生の持論です。
自分が知りたいと思った分野の研究を忌憚なくできるのは、他の研究会にはなかなかない素晴らしい点だと思います。
先生はどんな方ですか?
武藤先生は、良い意味でとても教授とは思えないフランクさを持っておられる方です。
威張らないで学生目線から話をしてくださいますが、かと思うととんでもない方面にコネを持っておられることもあり、日々驚くことが多いです。武藤先生自身も様々なことを研究されているため、時々得体の知れないものを研究会に持ってこられるので、毎回の研究会で会うのが楽しみですね。
リポーター
環境情報学部2年 湊 大空さん
(掲載日:2009/10/20)
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