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Magazine
2009.11.17

藤倉まなみ研究室

SFCの現場

藤倉まなみ研究室

研究室の研究領域キーワード

環境問題、循環型社会

どのような研究をしているのですか?

私達は「環境問題を体感する」という共通テーマで、上下水道、廃棄物処理場、企業等の視察調査を行っています。実際に自らの足で赴き、環境活動を体感することで座学では知りえない「気づき」を得ることが出来ます。そこで得た現状や課題を発見し、解決に向けた研究を行っています。また、SFCのエコキャンパス化を図るため、学生に向けての環境意識調査、廃棄物のフロー調査、水質・臭気・騒音測定などを行っています。

藤倉研究室藤倉研究室

研究室の一日を教えてください。

私達は研究室を使いません。代わりにフィールドワークに多くの時間を割きます。SFCの匂いの原因を突き止めるためにキャンパス周辺を歩き回ったり、騒音データが欲しければパチンコ屋に潜入したりもします。最も過酷だと言われているのがゴミの組成調査で、SFCで出たゴミの内容を知るために、回収されたゴミ再び取り出し、分別して組成調査を行います。組成調査後に授業にでると人に避けられることもあり、なかなか心が傷つきます。

先生はどんな方ですか?

藤倉先生はとてもアクティブな方で、正規活動内の見学以外にも藤沢市の地球温暖化対策地域協議会の皆さんと協働で「エコライフフェア」などの環境イベントにやSFCのエコキャンパス化にも積極的取り組んでいらっしゃり、私達生徒もしばしば触発されます。また、環境省でのお仕事も長く、国民、民間団体、事業者、行政等様々な領域でのな環境保全活動をご存知なので、的確で「リアル」なコメントを下さいます。

研究室ならではのキーワードはありますか?

「御礼状」と「五感」です。
私達は見学先でお世話になった社員の方々に向けての「御礼状」を書いています。そして、これを提出しないと、授業への出席が認められません。もう一つのキーワードは「五感」です。私達は環境活動の実際を見たり聞いたりするだけでなく、「五感」で感じでいます。溶融スラグを触る、廃棄物の匂いを嗅ぐ、そして田子にんにくを味わったりします。このにんにくは青森・岩手県境不法投棄現場環境再生の企画案として藤倉研究会の提案が選定され、田子にんにく一坪オーナーの権利を取得したためです。この様に、私達、藤倉研究会では本などで知り得ない「気づき」を「五感」で体感することが出来る研究会です。

リポーター
環境情報学部3年 佐伯健太郎さん 

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(掲載日:2009/11/17)

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