SFCの現場
田中浩也研究室
研究領域キーワード
感性工学、設計学、デザイン理論
どのような研究をしているのですか?
田中浩也研究室では、自然界に潜在しているアルゴリズムや、絶妙なバランスで仕組まれている生態系のインタラクションを調査・参照し、それをデザインに応用する試みを行ってきました。プロトタイプの多くには自然界に潜在しているリズムを抽象化し、織り込んでいく試みが見られます。このような自然界のリズムは私達の周りに存在していながら、なかなか言葉としてとらえることができません。そこで、田中研究室では現在、自然界のリズムを言語ではなくデザインとして表現していく試みを行っています。
研究室の一日を教えてください。
授業後、お昼ご飯を持って研究室へ→調べものやアイデア出し→課題や研究を進める→5・6限研究会→ご飯を食べながら雑談→帰宅
研究室は学部生用と院生用の2部屋あり、各自が自由に過ごし活動しています。
製作時期に突入すると朝から夜まで、夜から朝までプログラミングや回路設計、外装設計をしています。
また、院生の部屋にも、技術的な質問やエスキースをしに行きます。
先生はどんな方ですか?
33歳になられた今でも子供心を忘れず、安易に「型」というものに落ち着こうとしない、一流の「研究者」です。ある先輩は田中先生のことを、「めちゃめちゃ頭のいいいたずらっ子」という風に評していました。けっこう当たってるんじゃないかと思います。もちろん、とても良い意味で。
研究室ならではのキーワードはありますか?
デザインエンジニア→日常生活の質や、表現の審美性といったデザイナ的価値観を軸として、複数の先端技術を「統合」する技能を持ち、プロトタイプを実装し、実社会にグラウンディングさせることの専門家。
デザインサイエンス→自然、あるいは宇宙の摂理から、哲学・思想までを含むデザインの秩序や原理に関する総称。またはそのための理論。「デザインの科学」。
創造性支援→創造活動を支援するような環境、ツールをデザインするメタな創造活動。
リポーター
内田有紀さん 環境情報学部4年
瀬川辰馬さん 環境情報学部2年
大嶋泰介さん 環境情報学部1年
(掲載日:2009/01/06)
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