異分野が交わるSFCで、自分らしい研究を探求
身内の精神病患者が音楽によって救われる姿を見た経験から、同じように苦しむ人たちを笑顔にしたいと考えるようになりました。そのような研究ができそうな大学を探し、学部からSFCを選びました。
当初は分子生物学の研究会で動物を用いて音楽と精神疾患の研究に取り組んでいましたが、音楽神経科学を専門とされる藤井進也先生との出会いで、本格的に、より実践的な研究を始めました。大学院でも精神疾患の病態生理とヒトの音楽能力の関係性について研究しています。
多岐にわたる分野を自由に行き来できる研究環境がSFCの魅力です
政策・メディア研究科を選んだ理由は、修士の2年間をもっとも有効に使える進路だと考えたからです。異分野融合型のこのキャンパスでは領域にとらわれず、自分の問いをとことん探求できます。医学部との共同研究や、SFCの隣に開設した湘南慶育病院との連携により医学的な見地からの研究も進めやすい環境があります。
またSFCはとても熱い先生ばかりで、専門領域外であっても親身に指導してくれます。研究テーマだけでなく、研究者としての人生までも考えてくれる先生が多いです。
薬のように音楽を処方して、患者さんにあったオーダーメイドの医療を提供できるようになる未来を創造することが私の夢です。興味のある分野をとことん研究できるSFCの環境は、好きな分野で新しいチャレンジを始めたい人にぴったりです。
研究室紹介
キーワード:ドラム、音楽神経科学、音楽身体科学、音楽と脳、リズム、音楽家の身体運動、音楽の知覚・認知、ヒトの音楽性の進化・発達的起源、リズム感の個人差、失音楽症、聴覚フィードバックシステムを用いた運動学習とリハビリテーション
研究内容:音楽神経科学と音楽身体科学。音楽家が演奏する時の巧みな身体運動や、音楽がヒトの脳・神経系でどのように処理されるのかについて研究しています。