Diversity-richな環境で研究に打ち込むことができる2年間
現在、大学院でネットワークのセキュリティとオペレーションについて研究しています。インターネットサービスが重要な社会インフラとみなされるようになった現代、その安全性はかつてないほど重視されており、ネットワークセキュリティのスペシャリストやエンジニアには高い需要があると思います。
ハワイでの高校時代から、ITやエンジニアリングには関心がありました。同時に、未知の文化に触れながら新しい学問に挑戦したいという希望もありました。米国の大学より授業料の負担が少なかったことも、日本で学ぶ決断を後押ししてくれた一因です。SFCのGIGAプログラム(核となるすべての授業が英語で行われる学部課程プログラム)への出願手続は、米国の一般的な大学とも大差がありませんでした。
自分自身の限界に挑戦したいという思いから、学部1年生の時に「学部・大学院修士4年一貫プログラム」に志願しました。大学院に入って研究期間を2年に延長したので、当初の目標とは異なる状況になりました。それでも予定通り学部を3年間で終えられたことにはとても満足しています。
自ら選んだフィールドでの学びを意欲的に深めたい学生にはぴったりの環境です
大学院で政策・メディア研究科を選んだ理由は、学部時代と同じような環境で研究を続けたかったから。効果的な学びのプロセスには、ある程度の失敗が許されるフレキシブルな環境が必要です。SFCでは学部生と大学院生が混在し、学生の背景も多彩であることが研究環境やマインドセットに好影響を及ぼしています。多様性豊かなSFCは、何よりも学生一人ひとりの研究目標を重視する校風。自ら選んだフィールドでの学びを意欲的に深めたい学生にはぴったりの環境です。
SFCにはたくさんの研究リソースが用意されているほか、メンターや卒業生との交流も想像をはるかに超えて充実しており、教授陣や大学院生たちと共同で研究を進められます。慶應義塾大学の一員となったことで、卒業生のネットワークにも繋がりました。将来のさまざまな可能性を考えても、三田会に繋がることは、一生の財産だと思います。
研究室紹介
キーワード:情報セキュリティ(侵入検知、セキュリティアーキテクチャ, ソフトウェアセキュリティ等)
研究内容:異なる角度から柔軟に社会の問題を発見し、問題解決へ向けて取り組んでいます。現在研究室では、高機動ドローン開発、サイバーセキュリティ、Web応用、仮想空間応用の4つの領域を研究しています。高機動ドローン開発グループでは機動性の高いドローンの開発やFPV(First Person View)ドローンレース等の競技参加を通じて物理デバイスの高度な制御とその応用に関する研究、サイバーセキュリティグループでは情報や制御系に関連する先端的なセキュリティ、プライバシー問題の解決を目指した研究、Web応用グループでは先端的なWeb応用及び関連技術に関する研究、仮想空間応用グループではXR技術の開発と応用研究をそれぞれ行っています。今後も4つの研究領域にとらわれることなく、新たな先端領域についても研究していく予定です。