山口 祐加
ひとつのモノから紐解いた、
仕事と人の想いを通じて『働くとはなにか』を明らかにしたい
山口 祐加 Yuka Yamaguchi
学部:総合政策学部
出身校:私立東洋高等学校(東京都)
入学年度:2011年
私の研究テーマは「仕事の樹形図」というもの。人が働くという社会のしくみについて深く知りたいと考えたときに、あるひとつのモノを創っていくプロセスから、それに関わるさまざまな仕事を紐解いていくのが面白いのではと思ったのが、始まりです。身近なものを題材にしようと考えたときに、最初に浮かんだのが「本」でした。「本」って、意外にどのように作られているか知られていなかったりするので。元々編集者をされていて現在小説も書かれているの松家仁之先生に相談に行くと、「近々小説を出すのでそれを題材に取材してもらって良いですよ。私が教えてしまうよりも自分の目で見た方が勉強になると思うので。」と、編集者やブックデザイナー、校閲の方など、先生の本の出版に関わる人たちをご紹介いただきました。3ヶ月で総勢13名の方々にインタビューをさせていただき、その後一ヶ月かけて冊子にまとめ上げました。仕事へのスタンスや情熱など、人それぞれにより違っていて、いろいろな事を学ばせてもらいました。単なる仕事紹介で終わるのではなく、インタビューした人の仕事観や人生観を通して、自分自身の働き方や人との関わり方を見直す機会をつくれたらと思っています。
SFCでは「学生がやりたいことが、大学のやりたいこと」。
高校3年生の時に参加したオープンキャンパスで、総合政策学部長である國領二郎先生の「学生がやりたいことが大学のやりたいことです」という言葉を聞いて、SFCに入学しようと決めました。SFCは学生がやりたいことが主で、それをサポートするために先生がいる。そのような環境で4年間を過ごしたいと、國領先生の言葉を聞いて強く思いました。将来は「編集」というキーワードで、情報やモノ、人を組み合わせて、世の中に発信するような仕事がしたいですね。もちろん「仕事の樹形図」は、今後もモノを変えて続けていきます。