山下真裕さん(環3)がACM Student Research CompetitionのUndergraduate Research Category 1st Place(学部生部門第1位)を受賞
コンピュータグラフィクスとインタラクティブテクノロジーの世界最大規模の国際会議 ACM SIGGRAPH 2013のStudent Research Competitionにおいて、環境情報学部筧康明研究室の山下真裕さん(環境情報学部3年)が、Undergraduate Research Category 1st Place(学部生部門第1位)を受賞しました。
ACM Student Research Competitionは2003年より開催されている大学院生および学部生を対象としたコンペです。山下さんは「enchanted scissors: a Scissor Interface for Support in Cutting and Interactive Fabrication」という研究で、昨年のOpen Research Forum(ORF)2012で最初にプロトタイプを展示した後、改良を続け、その成果が今回の受賞に至りました。
enchanted scissorsは身近な工作ツールであるハサミに着目したインタフェースです。黒鉛や導電性インクで描かれた線に刃先が触れることで静電容量値が変化し、それに応じてハサミの開閉が動的に制御されるという機構をもつハサミを開発しました。紙に描かれた線をより正確に切る、触覚フィードバックを頼りに切る、など新たな体験が可能となり、ハサミを使用するモノづくりの創造性の幅を広げる取り組みです。
なお、第2位は、今春に環境情報学部田中浩也研究室を卒業した升森敦士さんが、SFCでの卒業プロジェクト「Morphological Computation on Two-Dimensional Self-Assembly System」で受賞しました。
山下真裕さんのコメント
SRCでの受賞を大変光栄に思います。この研究は一年半前から続けてきましたが、SIGGRAPHという場で多くの方々からフィードバックが得られ、研究の位置づけや展望がより明確になり、貴重な体験をさせていただきました。 また、偶然会議場が私の出身地の近くだったことで、落ち着いて審査に挑めたように感じます。これまで何度も発表の機会を与えて下さった筧先生、常に万全の態勢でサポートして下さった研究室の皆さん、友人、そして家族に感謝しております。 今後も日々研究に邁進し、来年開催されるGrand Finalにてenchanted scissorsを世界に発信していきたいです。
→ACM Student Research Competitionウェブサイト
http://src.acm.org/
→筧研究室
http://www.xlab.sfc.keio.ac.jp/
→田中研究室
http://fab.sfc.keio.ac.jp/
発信者: 湘南藤沢事務室総務 (広報)担当