2012年01月17日
JENESYSプログラム(21世紀東アジア青少年大交流計画)により来日したインドの高校生百数十名が、SFCを訪れました。 JENESYSプログラムは、大規模な青少年交流を通じて「アジアの強固な連帯」にしっかりとした土台を与えるとの観点から日本政府により進められている事業であり、2007年から5年間、相互理解と友好関係の促進を目的とした交流プログラムを実施するものです。受入事業においては、毎年6,000人程度の青少年が日本に招かれています。 今回は、インド全土から選抜された優秀な高校生が、2011年11月28日から12月6日までの9日間来日し、そのうちの2日間、SFCを訪れました。
高校生は11月29日午前、美しい紅葉と大学生たちが温かく迎える中、SFCに初めてやって来ました。高校生は翌日から東京、愛知、兵庫、高知、宮崎、沖縄の6つのグループに分かれて各地を訪問することになっていたため、まず長谷部葉子環境情報学部准教授が、彼らがこれから出会う日本人と円滑なコミュニケーションを行えるよう、日本人のコミュニケーションの特徴や有用な表現の紹介を行いました。高校生たちは長谷部准教授の後に続き、全員揃って一生懸命、「とても助かります」「ぜひ連れて行ってください」など日常生活で役立つ表現の練習をしていました。
続いて、各グループに配置されたSFC生が、地理や名所、名産品など、それぞれの地域の魅力について、クイズなども交えて楽しく紹介しました。インドの高校生たちは、SFC生がこの日のために準備した美しいスライドにより紹介される、初めて見る景色や食べ物に、これから訪れる地への期待を膨らませ、わくわくしている様子でした。
翌日からグループに分かれ、各地で高校訪問や日本文化体験・視察、ホームステイなどを経験し、日本の青少年・地域の方々と直接交流して相互理解や友情、信頼を深めて東京に戻ってきたインドの高校生たちは、12月5日、再びSFCを訪れました。まず、到着したバスまで迎えに来たSFC生の案内でキャンパスを巡り、続いて國領二郎総合政策学部長の歓待を受けました。高校生たちは最初のSFC来訪時の緊張した様子とは異なり、自信に満ち溢れた様子で、國領学部長の質問にも堂々と答えていました。
続いて、萩野達也環境情報学部教授が、2011年9月から環境情報学部に設置された、英語による受験、履修、卒業が可能なGIGA(Global Information and Communication Technology and Governance Academic)プログラムを紹介し、同プログラムへの留学生を含むSFC生2名が引き続き、自身の学生生活を紹介しました。さらに、フリードマン,デビッド環境情報学部教授も飛び入りで加わり、高校生たちに温かく語りかけました。
最後に、外務省やインド大使館からのゲストが見守る中で行われたプログラム経験報告会を経て、高校生たちは最後まで付き添ったSFC生との別れを何度も惜しみながら、SFCを後にしました。後日、「SFCでの教員や大学生との交流がとても楽しく、慶應義塾大学に留学したくなった」との感想を知らせてくれた高校生もいました。また、対応に携わった大学生の間からも、国際交流の楽しさや難しさを実感したとの感想が寄せられました。
発信者: 学事担当 国際グループ