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2013.11.20

総合政策学部井庭崇研究室 パターン・ランゲージの考え方と歴史を紹介するドキュメンタリー映像サイトを開設

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総合政策学部井庭崇研究室が、「パターン・ランゲージ」の考え方と歴史を紹介するドキュメンタリー映像サイト「Generative Films」(ジェネレイティブ・フィルムズ:http://www.generativefilms.org/)を開設します。

パターン・ランゲージとは、建築家クリストファー・アレグザンダーが提唱した知識記述の方法です。アレグザンダーは、町や建物に繰り返し現れる関係性を「パターン」と呼び、それを「ランゲージ」(言語)として共有する方法を考案しました。彼が目指したのは、誰もがデザインのプロセスに参加できる方法でした。ある「状況」で生じる「問題」をどのように「解決」すればよいのかという「デザインの知」を記述するパターン・ランゲージの方法は、ソフトウェア開発や、創造活動一般を支援する方法として広がっています。

近年パターン・ランゲージの方法が注目/再認識されていますが、いくつもの異なる専門分野にまたがるため、その全体像をつかむことが難しいのが現状です。各分野からの視点で語られたものが一カ所に集められていれば、いつでも誰でもパターン・ランゲージの考え方や歴史、魅力を深く知るきっかけになると考え、パターン・ランゲージに関するドキュメンタリー映像サイト「Generative Films」(ジェネレイティブ・フィルムズ:http://www.generativefilms.org/)を立ち上げる運びとなりました。

井庭崇准教授は、パターン・ランゲージの方法を創造的な人間行為の支援に応用し、国内外で先導的な立場で研究・実践を進めています。これまでに制作した主なものとしては、創造的な学びを行うための「ラーニング・パターン」、創造的なコラボレーションを実現するための「コラボレーション・パターン」、創造的なプレゼンテーションをつくるための「プレゼンテーション・パターン」、“いきいきと美しく生きる”ための「Generative Beauty Patterns」などがあります。このうち、プレゼンテーション・パターンは書籍としても出版されており、本年度のグッドデザイン賞を受賞しています。


井庭崇准教授のコメント

昨年からプロジェクト・メンバーの学生たちと一緒に、海外で取材を続けてきました。建築分野でのパターン・ランゲージの立ち上がりから、ソフトウェア分野での発展、そして多方面への展開について、これまで約20人のインタビューを実施しました。それらの映像は、順次、編集と字幕づけ(日本語と英語)を行って公開していきます。お楽しみに!

Generative Films(ジェネレイティブ・フィルムズ)

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井庭崇研究室