環境情報学部 田中浩也准教授が、「ナイスステップな研究者」2013 に選定されました。
文部科学省直轄の国立試験研究機関である、科学技術・学術政策研究所が科学技術への顕著な貢献をされた方を毎年選定しています。「ナイスステップな研究者」という名称の由来は、すばらしいという意味の「ナイス」と、飛躍を意味する「ステップ」を組み合わせ、科学技術・学術政策研究所の略称 「NISTEP(ナイステップ)」にからめたものです。
田中浩也准教授の研究業績が、科学技術の振興・普及に顕著に貢献しており、また日本の科学技術向上につながるものとして評価されました。
田中浩也准教授よりコメント
全国・世界各地のFabLabと連携し「デジタル(ソーシャル)ファブリケーション(3Dプリンタ等を用いた社会的なものづくり)」の学術研究と社会実践という、「2つの焦点」を組み合わせたスタイルを始めて、早5年が過ぎようとしています。研究と実践、技術と社会、市民と大学とを架橋しようとする取り組みはまさに(一般的にも)「SFCらしさ」と言われるところだと思います。そのことについて日々恵まれた研究環境に感謝しておりますが、この活動のなかではさらなる発見もありました。それはSFCのような大学が世界中にあることです。世界50ケ国以上、200箇所以上と呼ばれる世界のファブラボネットワークのなかには、新しい「工房」を実践しながら研究・教育・社会貢献の3つを分かちがたく結びつけようとする例が無数に存在します。そこでは先端技術を社会応用と結び付けようとするソーシャルマインドのデザインエンジニアがいきいきと活動しています。わたしは、これからのSFCは、国境を越えて、志を共有する世界中の仲間たちと密に連携しながら、「ウェブ社会」の次のビジョン(「ファブ社会」)を描き、先導していくことが重要だと考えています。世界ファブラボ会議実行委員長という大役を終えた今、デジタルファブリケーションに関する本格的な国際研究拠点を確立し、「次の10年」を見据えた活動をはじめることが来年の目標です。そこでは、「日本発」の全く新しい3Dプリンタをつくっていきたいとも考えています。
→COI-T ”感性に基づく個別化循環型社会創造拠点" ディジタルファブリケーション国際研究拠点
→田中浩也研究会
http://xd.sfc.keio.ac.jp/people/laboratory/tanaka-lab/
http://fab.sfc.keio.ac.jp/