先端生命研究所長の冨田勝環境情報学部教授が、大学発ベンチャー表彰2014特別賞を受賞しました。
この賞は、独立行政法人科学技術振興機構主催で今年度より新たに開始された制度で、大学などの成果を活用して起業したベンチャーのうち、今後の活躍が期待される優れたベンチャーを表彰するとともに、特にその成長に寄与した大学や企業などが表彰されます。
冨田勝教授のコメント
人工クモ糸の量産技術確立に世界で初めて成功した「スパイバー株式会社」は、関山和秀君と菅原潤一君がSFCの学部生だった2004年に研究を始め、政策・メディア研究科の大学院生だった2007年の時に起業した会社です。クモ糸は、束ねると鋼鉄より強く、伸縮性があって、軽くて、耐熱性に優れ、石油非依存で生分解性、というまさに夢の繊維です。山形県鶴岡市の慶應義塾大学先端生命科学研究所の隣に本社を置き、現在約60名の社員がいます。
もう一つの慶應鶴岡発のバイオベンチャー「ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ社」は2013年12月に東証マザーズ上場を達成し、鶴岡市に本社を置く唯一の上場企業となりました。
不可能だと思われていた夢に挑戦し、地方から日本再生の産業をゼロから創る。そんなSFCスピリットを持った彼らを誇りに思います。
★写真は先端生命科学研究所が支援したスパイバー社が開発した人工合成クモ糸のドレス(© Spiber Inc.)
→独立行政法人科学技術振興機構・文部科学省「大学発ベンチャー表彰2014」受賞者一覧
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20140902/besshi1.html
発信者:湘南藤沢事務室 総務(広報)担当