SFC Open Research Forum (ORF)2014は、場所性や同時多発性を研究発表に組み入れる試みとして11月17日(月)からグリー株式会社など都内各所で行われたサテライトイベントを皮切りに、メインイベント前夜の20日(木)には、プレリミナリーセッション「Live」として各界からゲストを招いてのトークセッションやライブが行われ、メインイベントを含め約1週間にわたり開催されました。
ORFは湘南藤沢キャンパス(SFC)の先端的研究の取り組みを広く塾外に披露し、その成果(シーズ)を社会に還元することと、産官学連携のさらなる発展を目的にSFC研究所の主催により例年11月に開催しています。
開催第19回目となる今回のテーマは「PROTO-UNIVERSITY プロト・ユニヴァーシティ」。PROTOとは細分化し最適化された構造を得る以前の原始的で未分化な状態を指す言葉です。PROTO-UNIVERSITYには、母体内の未成熟の胎児のようにどんな形にも進化しうる可能態として、大学の未来の姿を考えてみようというSFCのチャレンジへの情熱が込められています。
11月21日(金)・22日(土)のメインイベントは東京ミッドタウンに加え、ニコファーレでも開催され、多くの来場者に加え、ニコニコ生放送でも多くの視聴者に熱気が届けられました。22日にはニコファーレで「未来の政策コンテスト!」と題して、22世紀の社会をよくする政策提言を学生に広く募集し、プレゼン形式で発表してもらうSFCらしい試みも実施されました。
メインイベントの中心の1つとなる展示では、東京ミッドタウンのホール内に木造軸組でブースが設置され、木の香りのなか、個性あふれる研究活動が来場者に紹介されました。展示ブースでは研究者と来場者のみならず、研究者同士の意見交換も活発に行われ、今年も幅広く知の交流が繰り広げられました。
また、新たな取り組みとして来場者が制作過程に参加したり、体験できるような多彩なテーマでのワークショップも開催され、画像処理ソフトを使ったデザインのワークショップなどが人気を博していました。
撮影:竹松明季