SFC Open Research Forum (ORF)2015は、11月19日(木)に行われた前夜イベント「Preliminary Session」を皮切りに、11月20日(金)、21日(土)の2日間、六本木・東京ミッドタウンにて開催されました。
ORFは湘南藤沢キャンパス(SFC)の先端的研究の取り組みを広く塾外に披露し、その成果(シーズ)を社会に還元することと、産官学連携のさらなる発展を目的に、例年11月に開催しています。
開催20回目となる今年、SFCも25周年という節目を迎え、テーマを「次世紀の芽~25年目に100年後を考える~」と掲げました。
21世紀の私たちの生活に深く根ざしている様々な科学技術や社会制度、産業は、その原型が100年前には作られていたことから、100年後の社会に浸透しているであろう技術や制度、産業の芽は、今、芽生えさせなければならないと言えます。新しい何かを常に作り出していくことこそがSFCの役割であり、SFCに生えた次世紀の芽にORFを通じ触れていただき、ともに100年後を考えていきたいという願いが、このテーマには込められています。
前夜イベント「Preliminary Session」は、昨年につづきSuperDeluxe(六本木)で開催されました。前半はSFCゆかりの執筆者や編集者による書評合戦ビブリオバトルが、後半は岩竹徹+Cyber Sound Projectによる痺れるライブパフォーマンスが行われ会場は大いに盛り上がりました。
11月20日(金)、21日(土)の2日間に、東京ミッドタウンで開催されたメインイベントの会場は、昨年よりも多くの来場者により、さらなる熱気に包まれました。
メインイベントの中心の1つとなる展示では、東京ミッドタウンのホール内に木造軸組でブースが設置されるとともに、オープンスペースには木の巨大ドームが出現、木の香りのなか、個性あふれる研究活動が来場者に紹介されました。展示ブースでは研究者と来場者のみならず、研究者同士の意見交換も活発に行われ、今年も幅広く知の交流が繰り広げられました。
また、来場者が制作過程に参加したり、体験できるような多彩なテーマでのワークショップも開催され、実際に会場に持ち込まれたレーザーカッターを使い、ものづくりを体験するデザインのワークショップが人気を博していました。
セッション会場でも、多くのセッションが行われ、プレミアムセッション「未来創造塾スタート!そしてその先へ」では、登壇者、来場者の区別なく、未来創造塾開設に向けてカンカンガクガクの議論が行われました。また、プレミアムセッション「ファブ地球社会のビジョン2025-インターネット×バイオ×デザイン×ファブ-」では、今後デジタルファブリケーションとバイオテクノロジーの融合により、世の中に起こるであろうことについて白熱した議論が展開されました。
Open Research Forum 2015:http://orf.sfc.keio.ac.jp/2015/
撮影:石戸 晋 他