博士課程の山田育矢さんが開発した人工知能による質問応答システムが、自然言語処理における著名な国際会議であるNAACL(North American Chapter of the Association for Computational Linguistics)内で開催されたコンペティションで優勝しました。
このコンペティションは、当該分野で著名な米コロラド大学ボルダー校の研究チームが開催しているもので、クイズボウルと呼ばれ、クイズゲームにおける質問応答システムの回答精度を競うものです。
当該システムは、85問の質問中、64問に正解し、二位以降のシステムに回答精度において大きな差をつけました。二位は、主催者でもあるコロラド大学が開発したシステムで、同校はメリーランド大学、スタンフォード大学と質問応答システムの開発を行っており、クイズ賞金王として著名なケン・ジェニングスと昨年対戦し、勝利しています。
山田育矢さんのコメント
今回、このようなコンペティションで優勝できたことをとても嬉しく思っております。
ウェブやWikipediaに記述された知識をうまく学習させることで、賢くなるシステムに興味を持っていて、今回のシステムを開発しました。今までの研究成果やオープンソースのライブラリなどを使用して、比較的短期間で高精度なシステムを開発することができました。
今後、研究開発をさらに進めながら、より高精度なシステムを開発していきたいと考えています。
発信元:湘南藤沢事務室 総務(広報)担当