松川昌平研究会の「ARKHITEKTOME/アルキテクトーム 植物を育てるように建築を育てる」が、2017年3月5日、トウキョウ建築コレクション2017のプロジェクト展でグランプリと市川紘司賞を受賞しました。 また、審査員特別賞として、小林博人研究会の「Veneer House Project Veneer House Kumamoto(VHK)」が木下斉賞を受賞、同研究会の「Modular Furniture House セルフアセンブル建築としての家具モジュール住宅」も入選を果たすなど、SFCの研究会がめざましい活躍を見せました。 トウキョウ建築コレクションは、2007年に発足し、「修士学生の研究をもとに、建築学における分野を超えた議論の場を作り出し、建築業界のみならず社会一般に向けて成果を発信していくこと」を目的に、全国の修士学生による修士設計・修士論文を集めた全国規模の展覧会です。
松川昌平 環境情報学部准教授のコメント
研究室を発足してちょうど5年が経ち、節目のタイミングでこれまで松川研で少しずつ積み上げてきたプロジェクトが外部で評価されて大変光栄に思っています。 学生個人の興味と研究室全体のプロジェクトをどのように統合していくかに毎年度苦心しますが、審査の課程においてその統合性が高く評価されたそうで、これからの研究室運営において大きな励みとなりました。 引き続き、研究室のメンバー全員で建築の計算(不)可能性を探求していきたいと思っています。
小林博人 政策・メディア研究科教授のコメント
建築や都市を自分の身近に感じるためには建築の作り方をどう変えていけばいいか、この課題にここ5年取り組んできました。自分の身体を使って自ら建設できる仕組みがあれば、建設のプロフェッショナルがいなくても自分の居場所が作れる、そんな思いで開発してきたベニアハウスです。研究会の研究活動の一つの柱として取り組んできたことが外部機関で評価され嬉しく思います。これからも人に寄り添う建築の作り方を探求していきます。