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2019.01.24

中西泰人研究会のSFC生がACM UIST2018 Student Innovation Contestで受賞

2018年10月14日からドイツ ベルリンで行われた国際会議ACM UIST2018内で開催されたStudent Innovation Contestで環境情報学部教授 中西泰人研究会のSFC生2チームが3つの賞を受賞しました。

UIST(User Interface Software and Technology)は、アメリカに本部を置き、情報関係の世界的な研究活動の中心的役割を果たしている学会ACM(Association for Computing Machinery)が主催するユーザーインタフェースの分野のトップカンファレンスです。そのプログラムの一部であるStudent Innovation Contestで、3名の審査員により選考される“Most Creative”の1位“Most Creative Award”をTeam FOXが、2位の“Honorable Mention” をTeam VoiSportsが受賞しました。さらに、Team FOXは学会参加者の投票によって決まる“People’s Choice”の1位である“People's Choice Award”も受賞しました。

【Team FOX】
齋藤 文人さん(政メ修士1年)
藤木 良祐さん(環境4年)
天野 真さん (環境3年)

【Team VoiSports】
渡辺 基暉さん(環境4年)
富澤 信允さん(総合3年)
坂田 颯馬さん(総合2年)

Team FOX(Fuzzy Order eXperience)は、人間の曖昧な要望を推測する知覚的インターフェースの提案をしました。ユーザが自らその要望を伝えるのではなく、デプスカメラとジェスチャー認識そして感情分析APIを用いてユーザの要望を推測します。具体的なシステムとしては綿あめを作るロボットにその機能を実装しました。会場では、ユーザが求める綿あめの色と大きさを推定し、その場で作成・試食してもらうフードファブリケーションシステムとしてデモを行いました。

Team VoiSportsは、声の大きさや出し方でロボットを操作する新しいeスポーツである「VoiSports」を提案しました。性差も体格差も関係なく、また、カンファレンス等での交流会で料理や飲み物を持っていて両手が塞がっている状況でも楽しむことができて他人とコミュニケーションするきっかけにもなる、という経験を提供します。ボールや弓を発射するロボットにマイクロフォンアレイを食い合わせ、「大声を出すタイミング」や「声を出す方向」のみで遊べるアーチェリーとハンマー投げのシステムをデモしました。


Team FOXのコメント
FOX.jpg

今回、全部で3つある部門のうち、“Most Creative”と“People’s Choice”の二つの部門で最優秀賞をいただくことができ、大変嬉しく思っております。UISTでは世界中の研究者が集まり、日頃から憧れていた研究者とお話しすることができ、多くの学びを得ることができました。この研究を進めるにあたって、日頃よりご指導頂いております中西泰人先生、そして研究を支えてくださった研究室の皆様に深く感謝します。(藤木 良祐)
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Team VoiSportsのコメント

VoiSports.jpg”Most Creative”の部門でHonorable Mentionを受賞でき、メンバ一同大変喜んでおります。私達は全員学部生のチームでありながら、国際学会の場で海外のトップ研究者たちに向けてデモ発表をする経験ができました。また、多くの研究発表を見て様々な新しい技術の使い方を生で体感し、刺激を受けました。この経験を今後の研究生活に活かしていきたいと思います。共に頑張った研究室の仲間、そして中西泰人先生に感謝したいと思います。(渡辺 基暉)
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UIST2018

 

発信元:湘南藤沢事務室総務(広報)担当