舛村康成さん(政メ修士1年)と川島英之環境情報学部准教授らが情報処理学会主催 xSIG2021でOutstanding Research Awardを受賞
川島英之環境情報学部准教授らのトランザクションに関する研究成果が、情報処理学会主催 xSIG(JSPP, SACSIS, ACSI の系譜を受け継ぐ情報基盤システムに関する会議)でoutstanding research awardを受賞し、7月19日に表彰式が行われました。
川島准教授らは"Analysis of Concurrency Control Optimization for Highly Contended Workloads "と題した論文において、トランザクション処理に関する新しい最適化手法を提案しました。この手法を適用することにより、驚くべきことに、楽観的並行性制御法Silo法がその弱点である高競合ワークロードで高性能を示すことを発見しました。
川島英之 環境情報学部准教授のコメント
左から川島准教授、舛村さん、共同受賞者の星野さん
Siloプロトコルはシンプルで美しく高性能であり、実用性が高いと考えられています。しかし高競合ワークロードにおいては性能を発揮できないと考えられていました。ところがこの手法によりその弱点が克服されますので、幅広い状況で、このシンプルな手法が利用可能になります。これから現実空間とサイバー空間の統合が進み、両空間の一貫性を保持するために膨大なトランザクションが生じることになりますが、その未来におけるシンプルで頑健で高性能なシステム設計を提示できました。
舛村康成さん(大学院政策・メディア研究科修士1年)のコメント
今回の論文は、卒業プロジェクトの内容をベースとしたものとなっており、自身の学部生時の研究活動が評価されたことは、大きな励みとなりました。今後は大学院において、面白く世の中のためになるような研究に取り組んでいきたいです。
発信者:湘南藤沢事務室 総務担当