環境情報学部教授脇田玲研究室の政策・メディア研究科博士課程3年山辺 真幸さんらの作品が、第49回可視化情報シンポジウム アートコンテストにて「大賞」を受賞しました。 可視化情報シンポジウム アートコンテストは、一般社団法人 可視化情報学会が主催する、可視化に関連するアート作品を顕彰するための「アートコンテスト」です。山辺さんらの「新型コロナウイルスゲノム系統樹の3次元可視化」は審査員による審査と一般審査を経て芸術性が高く評価され、最も優れた作品に贈られる大賞を受賞しました。
【受賞作品】
「新型コロナウイルスゲノム系統樹の3次元可視化」
受賞作品リンク
山辺 真幸さん(政メ博3)の受賞コメント
大変名誉ある賞に選出いただき、光栄です。本作品の共同作者であり多数のご助言をいただいた中川先生(東海大学医学部)、脇田先生をはじめご協力いただいた皆様に御礼申し上げます。本作品は世界を混乱に陥れた新型コロナウイルスの遺伝情報を世界中で解析したオープンデータを基に、その系統樹を時間、緯度、経度に関連づける表現手法を開発し、変異株の進化の過程や地理的な広がりを可視化したものです。国際的な移動制限政策が発せられた時期に、ウイルス変異株の広域的な拡散が抑制される様子や、急拡大するデルタ株の様子などが可視化され、ウイルスの猛威とそれに対する人間のせめぎ合いを彷彿とさせます。依然としてCOVID-19の収束が見通せない中で、生命科学、医学、疫学など各分野の先端的な研究によりわかってきたこと(まだわかっていないこと)を科学的な目線で社会にわかりやすく伝えることも情報可視化の重要な役割と考えて制作しました。現在はアートだけではなく、報道番組での使用や医学的な解析ツールへの応用を進めており、引き続き研究してまいります。
発信者:湘南藤沢事務室 総務担当