情報処理学会 第20回情報科学技術フォーラムにて、環境情報学部教授三次仁研究室所属の武山 尚生さん(環境情報学部4年)らの論文が「FIT論文賞」を受賞しました。
この論文は総務省令和3年度 電波資源拡大のための研究開発「同期・多数接続信号処理を可能とするバックスキャッタ通信技術の研究開発」の成果の一部となるものです。
「FIT論文賞」は平成14年度からスタートした情報処理学会と電子情報通信学会情報・システムソサイエティおよびヒューマンコミュニケーショングループ合同の会議「情報科学技術フォーラム(FIT)」において、選奨セッションの中から特に優秀と認められた論文に贈呈される賞であり、FIT 学術賞選奨規程にもとづきFIT論文賞候補論文(10件以内)の中から、FIT学術賞選定委員会で論文の審査(採点)を行い、特に優秀と認められた論文に贈呈される賞です。
【FIT論文賞】
「高次統計量を用いた高速ブラインド等化器」
武山 尚生さん(環4)の受賞コメント
このような素晴らしい賞を頂くことができ、大変光栄に思います。三次仁教授からは、比較的短い研究期間であったにも関わらず学会投稿へのチャンスを頂き、無線通信に関して基礎からご指導下さいました。自分の研究を何としてでも形にしたいという思いがモチベーションとなり、迅速に研究を進めることができました。
研究内容は、従来手法では収束が遅く数千回の反復計算を要したブラインド等化器に対して、変調方式を利用した無次元量の評価関数を新規に構築し、高速な最適化アルゴリズムを適用することで、十数回程度の反復計算で収束可能なアルゴリズムを提案しました。 今後は、卒論に向けてより良い研究となるように、精進したいと存じております。
発信者:湘南藤沢事務室 総務担当