環境情報学部教授田中浩也研究室とMETACITY(一般社団法人 METACITY推進協議会)が、第25回 文化庁メディア芸術祭 アート部門 ソーシャル・インパクト賞を受賞しました。
文化庁メディア芸術祭はアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルで、第25回は世界95の国と地域から3,537点に及ぶ作品の応募がありました。
田中浩也研究室の作品「Bio Sculpture」は、デジタル技術によって自然ではありえない環境をつくり出すことがいかなる効果を持つのかを、微生物環境の変動を含めた長期的なセンシングにより明らかにするプロジェクトで、実践的総合知を伴う新たなメディア芸術の展開として意義深いという評価を得て、受賞に至りました。
2022年9月16日から26日に日本科学未来館(東京・お台場)にて受賞作品展が予定されています。
田中浩也教授受賞コメント
本作品は、METACITYを率いる青木竜太さんと意気投合してスタートしたものですが、はじめから明快なコンセプトがあって制作した作品ではありませんでした。制作と並行して、これからの自然環境と人工物を巡る設計の可能性を、手探りで見つけ出していくようなプロジェクトとなりました。
その過程では、同僚の石川初 環境情報学部教授(ランドスケープ学)、鈴木治夫 環境情報学部准教授(ゲノム微生物学)らからもコメントをいただき、作品に投影されています。また展示後には、SFC卒業生が代表取締役を務める株式会社BIOTAに微生物分析をお願いしました。結果的にSFCの超領域性が体現された作品になったと思っており、実験は今も続いています。今後も、大型3D/4Dプリンティング技術を用いて、自然と人工の新たな接点を見出すような、ものづくりを推進していきたいと考えています。
【Bio Sculptureプロジェクトチーム】
名倉泰生(政メ修士2年)、知念司泰(環境3年)、松木南々花(環境3年)、大村まゆ記(総合2年)、青山新(2021年政メ修士修了)、河井萌(2021年総合卒)
発信者:湘南藤沢事務室 総務担当