蟹江憲史政策・メディア研究科教授が執筆者として関わったSDGsに関する国連報告書「持続可能な開発に関するグローバル・レポート(Global Sustainable Development Report 2023)」が発行されました
蟹江憲史政策・メディア研究科教授がここ数年、国連事務総長の任命を受けた独立科学者15人の1人の執筆者として関わってまいりました「持続可能な開発に関するグローバル・レポート(Global Sustainable Development Report 2023)」が完成、発行されました。
蟹江憲史政策・メディア研究科教授 コメント
2020年に国連事務総長からの連絡が来てから3年。この度『持続可能な開発に関するグローバルレポート(GSDR 2023)』が完成しました。コロナ禍で、グローバルに選ばれた15人の仲間がほぼ全てオンラインでコーディネートしながら執筆活動を行うという初めての経験。個人的には、2021年に父が、2022年には母が他界し、厳しい中で執筆を続けた、思い入れの深い報告書です。
SDGsが中間年に差し掛かり下した評価は、ほぼ全ての目標で、2030年までの達成は極めて厳しいというものです。しかし、希望も見出しました。世界各地で、SDGs達成へ向けた変革が起こり始めています。いかに変革の種をまき、加速させていくか。そのエッセンスをまとめ、変革が起こる「Sカーブ」というモデルを提示しました。このモデルを参照することで、行動の現状を客観的に評価し、今後の見通しを考えることが出来るでしょう。そのために必要なのは、科学と政策と社会の連携です。
SDGs達成へ向けた後半戦の指針として、GSDRをぜひご活用ください。各ステークホルダーへの処方箋は、今後作成していきますので、ご期待ください。
国連経済社会局 ニュース
GSDR2023の著者によるコメント記事
政策・メディア研究科教授 蟹江憲史 プロフィール
慶應義塾大学SFC研究所 xSDG・ラボ
発信元:湘南藤沢事務室 総務担当