渡邊愛子さん(政メ修士1年)が、第17回国際音楽知覚認知学会-第7回アジア太平洋音楽認知科学会で「Sempre Award (Society for Education, Music and Psychology Research Award) 」を受賞
環境情報学部准教授 藤井進也研究室所属の渡邊愛子さん(受賞時政策・メディア研究科修士課程1年)が、第17回国際音楽知覚認知学会-第7回アジア太平洋音楽認知科学会(ICMPC17-APSCOM7, the Joint Conference of the 17th International Conference on Music Perception and Cognition (ICMPC) and the 7th Conference of the Asia-Pacific Society for the Cognitive Sciences of Music (APSCOM))で「Sempre Award (Society for Education, Music and Psychology Research Award) 」を受賞しました。
第17回国際音楽知覚認知学会および第7回アジア太平洋音楽認知科学会(ICMPC17-APSCOM)の合同会議は、2023年8月24日~28日に「LOOP」をテーマに開催され、藤井進也准教授の研究室からは合計13件(口頭発表4件、ポスター発表9件、査読有)の発表を行いました。
渡邊愛子さん、研究員である惠谷隆英さん、研究室の卒業生である本多栞さんの発表が、それぞれSempre Awardを受賞しました。
受賞プロジェクト
Effects of recalling positive and negative music performance memories on subjective performance achievement and heart-rate variability: A pilot study
渡邊愛子
渡邊愛子さんのコメント
この度はこのような賞をいただき、喜びもさることながら大変な畏れ多さを感じております。
私はこれまで演奏者として、また指導者として長い時間を過ごす中で、演奏家のコンディショニングについて強い関心を持つようになり、昨年の秋学期よりSFC政策・メディア研究科修士課程に入学しました。
今回の国際学会では、「ポジティブおよびネガティブな演奏記憶の想起が主観的演奏達成度と心拍変動に及ぼす影響:パイロット研究」というタイトルでポスター発表をさせていただきました。熟達した演奏家が、演奏直前にそれぞれの印象的な演奏記憶を思い出すことで、実際の演奏にどのような影響を及ぼすのか。手探りで実験と解析を進めていく日々でしたが、これまで感覚的なものでしかなかったことを視覚化し、定量化していくその瞬間瞬間で感じた興奮と感動は、かつて演奏でも感じたことのない新鮮なものでした。そのような、まだまだ拙い道程を国際学会において発表させていただくというこの幸運に溺れることなく、これを励みに、研究者として今後も精進を重ねていきたいと思っております。
最後になりましたが、共著者の三摩朋弘さんをはじめ常に共振共鳴し共に悶絶の時間を過ごしてくださる藤井研究室の皆さま、熱いご指導をいただいている多くの先生方、そしていつも強いインスピレーションを与えてくださる藤井進也准教授に、あらためて心より感謝申し上げます。
第17回国際音楽知覚認知学会-第7回アジア太平洋音楽認知科学会
藤井進也 環境情報学部准教授 教員プロフィール
ニューロ・ミュージック・ラボ
発信元:湘南藤沢事務室 総務担当