総合政策学部、環境情報学部、政策・メディア研究科においては、2024年4月1日より、以下のとおり新任教員が着任しました。どうぞよろしくお願いします。
(※着任者からのメッセージは着任時点のものです。)
初めまして。私の専門は「警察行政」です。これまで、安心安全な社会の実現のために、都道府県警察での実務経験を経て、警察に関係する様々な法令・制度を企画立案してきました。
私が担当する授業では、①犯罪に対峙する都道府県警察の現場、②治安対策の企画立案の現場、それぞれの現状と課題をお伝えし、議論します。中でもサイバー犯罪に対する企画立案は、重要かつ急務であり、世界的にも注目されている分野です。研究会では、「個人が自らサイバー犯罪から身を守る」ことにも焦点を当て、SFCらしい分野横断的な研究や、小中高生とその保護者へのサイバー防犯教育活動を行い、その活動を全国に広げていきます。
私の専門分野は、英国ルネサンス期(15~17世紀頃)の文学・文化です。特に、当時を代表する劇作家・詩人のウィリアム・シェイクスピアが書いた戯曲や、同時代の女性作家の創作活動について研究しています。これまで大学での研究・教育に従事する一方、早稲田大学演劇博物館では、西洋演劇に関する展示や国際シンポジウムの企画・運営等にも携わってきました。現在は、シェイクスピア劇の上演・翻訳研究にも取り組んでいます。SFCでは、演劇や英文学に関わる研究会を担当しながら、演劇の手法を活かした英語教育の新たな可能性についても皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。
私の専門は、医療経済学と社会疫学です。政策や社会環境が人々の健康に与える影響を統計的因果推論の手法で明らかにする研究をしています。大学教員になる前は、厚生労働省で12年間、主に社会保障政策の企画立案に携わってきました。経済学、疫学、行政の知識を掛け合わせて、人々が自然と健康になる社会づくりを目指しています。SFCの学生には、健康に関わる研究の面白さに触れてもらいたいと考えています。
I am Petrus Ari Santoso from Indonesia. I grew up in a small town called Salatiga in Indonesia. About 190,000 people live there. Although the majority of the population is moslem, Salatiga has quite many christians. This makes Salatiga well known as one of the most tolerant cities in Indonesia. It is quite interesting to see how people with different religions live side by side and celebrate religious holidays together. My research interests are intercultural communication and the teaching of Indonesian as foreign language.
I have been teaching the Indonesian language as foreign language for about
20 years. What I love about teaching is to find students enjoying learning.
It is always fascinating to see the progress and how their interests in the language and culture increased. I also find that teaching foreign language is challenging since I have to introduce a new learning paradigm. I always emphasize that language is for communication. To be able to communicate well, one has to master the language and also open oneself. Students are encouraged to use Indonesian language to make friends in class and to explore their interests in language learning. I understand that there are few opportunities to use Indonesian language outside class compared to other major foreign languages. However, the benefit of learning a new language is to make someone ready to actively participate in a global society which requires skill to adapt and present oneself accordingly.
私は社会学をバックグラウンドとした、フィールドワーカーです。街を歩いて観察すること、人の話を聴くこと、資料を集めること、すなわち現場から研究は始まります。ただし現場で研究は終わりません。現場で出会った現象を説明するために歴史のプロセスを探究し、理論や概念を参照し、体験を研究へ深化させていきます。私は大学生時代から茨城県土浦市・阿見町を調査地とし、戦争の記憶や地域の生活史について本を書いてきました。他にも、徳之島(鹿児島県奄美群島)、上田(長野県)など各地に出没し、文化遺産や博物館の担い手などの調査をしています。塾生の皆さんと一緒にフィールドワークに出かける日を楽しみにしています。
アンニョンハセヨ〜!
私の専門は社会言語学です。これまで朝鮮半島における言語政策及び南北の言語について研究してきました。SFCでは、朝鮮語インテンシブ・ベーシック・スキルなどの語学授業と講義科目を担当しています。
学生たちに朝鮮語の基礎をしっかり固め、言語というツールを通して朝鮮半島のみならず、朝鮮語圏の社会や文化についてより深く理解することができるように心がけています。
私は競技スポーツの動作技能を運動学的に評価し、実際の競技現場でも簡易に測定可能な評価システムの構築に関する研究を行っています。自身がフェンシングのアスリートとして活動してきた経験から、研究と実践現場を繋げる研究を行うことを目指しています。
競技スポーツでは、勝敗を左右すると考えられるあらゆる要因がまだまだ暗黙知化されています。また、研究の成果を実際の現場にいかに適用させるかについても課題が多くありますが、エビデンスベースドの知見が競技スポーツ界の更なる発展に繋がると考えています。SFCでは、多様なバックグラウンドを持つ学生、教員の皆さんと様々な分野の情報を共有し、共に学んでいきたいと思います。
日本語教育、文化心理学、難民研究が専門です。SFCの総合政策学部を卒業後、修士課程では日本語教育を専攻しました。その後、難民支援としての日本語教育に関わる中で、一つの立場や学問的背景からだけではない、transdisciplinary(学融合的)なアプローチの必要性を実感し、現在は、日本語教育と文化心理学を軸としつつ、難民当事者を含む多様なアクターがよりよく連携・協働していくための基盤の形成に取り組んでいます。
SFCは、多様な背景の人々が集まるキャンパスだと思います。その多様性がよりワクワクする化学反応につながっていくような、そんな環境整備としての教育・研究に努めていきたいと思います。
数学が専門です.とくに複素数上の幾何学の研究を行ってきました.近年はリー理論を使った研究をしています.それと並行し,コンピュータを介してデザイン・アート領域での数学の応用にも取り組んできました.これまでに建築の意匠デザインにおける設計協力や西陣織の織物開発,アーティストやグラフィックデザイナーとの協業を行いました.私自身はSFC出身ではないものの,プログラミング的思考を取り入れたSFCの先駆的なデザイン教育からは.その出身者たちを通して大きな影響を受けてきました.多様な分野が共鳴して新しい知の領域を切り開くような場を作りたいと考えています.
私は、研究職の国家公務員として、主に国家安全保障の視点から、科学技術政策の企画立案や、防衛装備品の研究開発事業を通じた政策の実装に携わってきました。科学技術政策も防衛装備品も、一個人の能力では実現できません。関係者の熱意と努力に加え、様々な視点を取り入れることで、構想が磨かれ、具現化していきます。この度、多彩・多才な人材が集うSFCにおいて、将来を担う世代の育成に携わることができることに、大きな喜びを感じております。講義や研究会を通じて、当方が実務を通じて修得してきたことを伝えるだけでなく、我が国の安全と発展のために、科学技術政策を通じて、どのような貢献ができるのか、共に考えていきたいと思います。
4月からSFCでみなさんと共に、ワクワクする未来を創造できることを心から楽しみにしています。私自身、学部・修士とSFCのキャンパスで学び、10年近くSFC体育の非常勤講師も務めさせていただきました。私自身の研究実践は、フィリピンや日本の逆境の中にあるこども若者たちのセーフティネット構築です。この15年間、特にフィリピンの逆境の中にある当事者自身が主体となることで従来の受動的な支援関係を超えた共創を実現してきました。今後も逆境の中にある当事者1人1人の尊厳につながる・尊厳を取り戻すことができるプロジェクトを立ち上げ、研究と実践を進め、どんな状況でも今ここから未来はつくれる!を実現していきたいと思います。これからよろしくお願いします!
環境政策に関する施策の立案・執行に国家公務員として携わってまいりました。具体的には、地域の課題解決と合わせた地域脱炭素の実現方策、循環経済を含め循環型社会に向けた各種リサイクル法の執行・プラスチックリサイクルに向けた制度設計、そして福島原発事故に伴う除染事業の実施などに取り組んでまいりました。気候変動はいよいよ待ったなしの状況となっています。社会全体の変革を実現するために、地域・個人の行動変容を含め小さな変化を積み重ねていくことが必要であり、そのためにどのような技術・政策が必要となるのか、SFCの学生や教員の皆様と深めていきたいと考えています。
(五十音順)
発信者:湘南藤沢事務室総務担当