慶應義塾湘南藤沢キャンパス(SFC)は、2023年度関東地区省エネルギー月間 関東地区電気使用合理化委員会委員長表彰において「最優秀賞」を受賞しました。
国は冬季のエネルギー需要期である2月を「省エネルギー月間」と定めており、国、地方公共団体、事業者、国民が一体となった省エネルギーの推進を呼び掛けています。経済産業省関東経済産業局、省エネルギーセンター、関東地区電気使用合理化委員会では、この「省エネルギー月間」に合わせて、省エネルギーの一層の普及促進を図るために、省エネルギーへの貢献が顕著であった功績者及び優良事業者等を表彰しています。
SFCは空調を効率の高い空気熱源ヒートポンプチラーへ更新したことが評価されての受賞となります。これまで1990年のキャンパス開設以来、総環エリアを中心にガス焚吸収冷温水機とガスエンジン型のコージェネレーションシステム(CGS)の排熱を利用した温水吸収冷温水機による空調が使用されていました。しかし、老朽化による機器の故障や効率低下によって、コスト・エネルギー量ともに過大な施設となっていました。今回、効率の高い空気熱源ヒートポンプチラーを導入したことで、省エネルギー・省コストを図ると共に、モジュールタイプの採用により、一部の熱源機の不具合時でも二次側への冷温水供給の停止が回避でき、経済性・環境性・信頼性の向上を実現しています。また、ガス焚吸収冷温水機と空気熱源ヒートポンプチラーの割合を55対45とすることで、電気、ガスの価格変動に対する対応や電力需給逼迫次時のデマンドレスポンスなどにも対応できる柔軟で信頼性の高い熱源構成へ移行しました。この改修により、熱源のエネルギー使用量を7,171.3GJ/年(削減率13.5%)削減することができました。
今回の表彰では、SFCの他にも69件の功労者、事業者が表彰されています。SFCでは2030年度のカーボンニュートラル達成に向けて、さまざまな取り組みを進めています。
SFCのカーボンニュートラルの取り組み
・慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)が自然エネルギー大学リーグに加盟-2030年までのカーボンニュートラル達成を目指します-(2022.11)
・湘南藤沢キャンパスにおけるカーボンニュートラル都市ガスの導入について-慶應義塾のカーボンニュートラル化に向けて-(2023.11)
関連コラム
・おかしら日記:SFCのカーボンニュートラル化|環境情報学部長 一ノ瀬 友博(2022.11)
・おかしら日記:アプリを使ってカーボンニュートラル|環境情報学部長 一ノ瀬 友博(2023.11)
発信:慶應義塾湘南藤沢事務室 管財担当