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2021.04.02

新学期をむかえるにあたって ― 大学院政策・メディア研究科 新入生のみなさんへ

sakura_fk.jpg大学院政策・メディア研究科にご入学のみなさん、おめでとうございます。心よりお祝い申しあげます。今年の入学式では、わずかな時間でしたが、多くのみなさんと会場に集うことができました。みなさんだけでなく、教職員一同も、待ち遠しかった時間を喜び、そして安心したはずです。この一年間を思えば、なおさらのことです。
いっぽう、遠くにいながら、この日を迎えた人もいると思います。いまだにCOVID-19の影響下にあって、じゅうぶんな注意が必要です。しばらくは、不安で落ち着かない日が続くかもしれません。それでも、入学式という節目は明るい気持ちになります。SFCというコミュニティーの一員として、みなさんを迎えることができたからです。

いよいよ、大学院生としての生活がはじまります。政策・メディア研究科には、多くの留学生・社会人をふくめ、多様な学生たちがいることをふまえ、引き続きオンラインでの受講が可能になるよう調整しています。また、学位取得にかかわる手続きや日程なども見直しながら、可能なかぎりオンラインで対応できるよう検討をすすめてきました。キャンパスでの活動も、少しずつ再開される計画です。指導教員と連絡をとりながら、今学期の学修計画を立ててください。
これからは、一人ひとりが自立・自律して、研究に取り組むよう求められます。とくに、成果をまとめる段階になれば、自分自身と向き合う時間が長くなるでしょう。ただ、わたしたちは「独りぼっち」で研究を続けるわけではありません。大学院で学ぶことをえらび、同じ政策・メディア研究科に集ったのですから、あたらしい出会いを尊び、闊達にお互いの研究について語り合いたいものです。オンラインであっても対面であっても、コミュニケーションを絶やさないようにする。そのための創意工夫も、コミュニケーションのなかから生まれます。

いま起きていることに、つねに好奇心を持ち、知的に自分を高める意識を持ち続ける。わたしたちの、しなやかさが試されています。健康に気をつけながら、春学期をはじめましょう。

政策・メディア研究科 委員長 加藤 文俊